リージェンシー ヴォックスオールガラスのアンティークブローチ
2007年07月18日
ヴォックスオールガラスのカボション、クリスタルガラスのラインストーンを組み合わせてつくられた、リージェンシーというメーカーのブローチです。ヴォックスオールガラスは、別名サフィレットガラスとも呼ばれています(サフィリーンガラスと呼ばれることもあるそうです)。主にチェコスロバキアで生産されたやや茶色がかったエンジ色のガラスですが、光線の当たり具合で、ブルーに光り、とても深い、趣のある彩りを見せてくれるガラスです。実はヴォックスオールガラスというのは、ガーネット色のガラスだか、トパーズ色のガラスだかのことを言っていたそうで、それを作っているときにたまたまできたのが、この青く光るちょっと変わった色のガラスであったそうです。ですから、厳密に言うと、これは「ヴォックスオールガラス」ではないのかもしれません。ただ、アンティークジュエリー市場では、これをヴォックスオールガラスと呼ぶのが一般的なようです。ちょっとややっこしいですが…。なお、ヴォックスオールガラスというのは、ヒ素を入れて作っていたため、1930年代頃に製造されなくなったそうです。
さて、このブローチですが、ヴォックスオールガラスのカボションに組み合わせたマーキスとラウンドのラインストーンの色や配置も絶妙で、それぞれの台座やフィリグリーも細部にまで行き届いています。リージェンシーらしい、エレガントなアンティークジュエリー的なデザインです。
リージェンシーは、1950年代から1970年代にかけて活動していたメゾン。ということは、当時すでにアンティークであったガラスカボションを使って、製作されたもの、ということになります。下のほうの画像は、ブローチ台座の裏側です。このようにサインが刻印されていると、どのメゾンのものかわかりますから、コスチュームジュエリーを選ぶ参考になります。ただ、同じ工房でも年代によってサインがなかったり、書体が変わったりもします。また、ジュリアナのようにサインを入れなかったメゾンもあります。となると、やはり最終的には自分の目で見て、着けてみて、気に入ったものを選ぶ、というのがやはりいちばんいいのだと思うのです。
La Gatta 本館へ
この記事へのトラックバックURL
http://lagatta.osakazine.net/t49694



